ニュース 運輸 作成日:2012年6月27日_記事番号:T00037932
復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)が明日28日、日本への初の定期路線として大阪(関空)に就航する。これを皮切りに7月6日までに函館、那覇、札幌(新千歳)、旭川、釧路の5都市にも相次いで就航する。昨年11月に実現した日台間の航空自由化(オープンスカイ)を受けての日本市場への本格参入で、「台湾のキャリア」から「アジアのキャリア」への成長を目指す。27日付工商時報などが報じた。
日本路線就航の記念式典を祝う林董事長(右4)。サービス充実によって日台大手に挑戦する構えだ(26日=中央社)
日本6都市へは、いずれも桃園国際空港から発着する。週当たりの就航本数は合計20便で、6,300席が提供される。このうち、大阪と那覇は毎日の運航となる。その他の都市への毎週の運航本数は、▽函館、2便(日曜日・月曜日)▽札幌、2便(火曜日・土曜日)▽旭川、1便(木曜日)▽釧路、1便(金曜日)──。
復興航空は2008年より日本各地へチャーター便を運航し、就航実績は30都市以上に上る。日本は台湾人に最も人気の高い旅行先で、台湾を訪れる日本人観光客も11年は前年比19.9%増の129万5,000人に上るなど、今後も商機拡大が期待できる。同社は日本への定期便就航に合わせて日本支社の設立決定、東北アジア地区総経理に元日本航空(JAL)の中国地区総代表兼北京支店長、横田恵三郎氏を迎えるなど準備を進めてきた。
日本路線は既存の日台大手のほか、日本の格安航空会社(LCC)も参入準備を進めており、競争激化が予想される。これについて林明昇・復興航空董事長は「知名度の向上が課題」との認識を示した一方、同社が昨年就航したシンガポールから、訪台観光客が前年比で24.1%増加した例を挙げて、「競争を通じて需要を拡大できる」と述べ不安視していないことを明らかにした。
なお同社は、年内に東南アジアの1~2都市に就航し、国際線の売上比率を昨年の28%から38%へと大きく高める方針だ。さらに5年以内にアジアの他の主要都市への就航実現を目指す。今年11月からは中長距離大型ジェット旅客機のエアバスA330型を導入し、旅客輸送能力の拡大に努める。
桃園空港にラウンジ開設
同社は7月1日より、桃園空港にビジネスラウンジを開設する。最大63人が利用でき、飲食サービスでは一般ラウンジのバイキング方式と異なり、専属コックが注文に応じて軽食を料理する。9月からはラウンジ内に酸素バーも設ける予定だ。
また、松山、桃園、台中、高雄、花蓮の各空港の国際線待合室で、復興ブランドのボトルウォーターの提供も始める。
このほか、復興航空の今年度のイメージソング「毎日が新しい(A New Day Everyday)」を制作し、機内で放送する。乗務員の制服も一新するなど、こうした取り組みによって企業イメージの刷新を図る。
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