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中石化株主総会、力麗側の入場を実力阻止


ニュース 石油・化学 作成日:2012年6月28日_記事番号:T00037950

中石化株主総会、力麗側の入場を実力阻止

 経営主導権争いが表面化している中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)が27日開いた株主総会で、経営権奪取を狙う大株主の力麗集団は現経営陣による妨害により、株主総会の会場に入場できず、現経営陣は役員改選で定員の董事9人、監察人3人に対し、董事8人、監察人3人を占める「大勝」を収めた。また、力麗集団が退任を求めていた沈慶京董事長も続投が決まった。28日付蘋果日報が伝えた。


林文仲・力麗企業総経理(左)は、「台湾のコーポレートガバナンスの歴史で最悪の1日になった」と憤った(27日=中央社)

 株主総会の会場では、警備員が力麗集団側の株主の入場を実力で阻止する中、現経営陣が役員改選を強行した。その結果、力麗集団など現経営陣に反対する勢力は、中石化に31%を出資しながら、議決権を行使できなかった。株主総会では力麗集団側の株主が出席しなかったにもかかわらず、出席率が58%、投票率が86%に達しており、議決過程にも不透明さが指摘されている。

 これについて、力麗集団に属する力鵬企業の林文仲総経理は「経営陣が合法的な株主の入場を故意に阻止し、議決権を行使できなかった。手続きは不公正で、選挙結果は偽造されたものだ」と強く反発。同日中に文書偽造などの疑いがあるとして、苗栗地方法院検察署に告訴した。