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力晶董事長のインサイダー疑惑、高等法院が逆転有罪


ニュース 電子 作成日:2012年6月28日_記事番号:T00037955

力晶董事長のインサイダー疑惑、高等法院が逆転有罪

 力晶科技(パワーチップ・テクノロジー、当時は力晶半導体)が2005年、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル)の12インチウエハー工場を買収した際にインサイダー取引を行ったなどの疑いで起訴された黄崇仁・力晶董事長に対し、台湾高等法院は27日、懲役3年10月とする二審判決を言い渡した。一審では無罪判決が出ていた。実刑のうち証券取引法違反の部分については最高法院への上告が可能で、黄董事長は譚仲民・同社副総経理を通じ「必ず上告する」とコメントした。28日付聯合報が伝えた。

 判決分文によると高等法院は、マクロニクスから12インチ工場を買い取ることで合意した後、これを公表するまでの間に黄董事長が3億6,000万元余りを投じて同社株約7万株余りを取得したことがインサイダー取引に当たると認定。検察は4年6月を求刑していたが、利益は1億元以下と少なかったことから3年6月に減刑された。

 なお、会社の資金500万台湾元(約1,300万円)余りを着服して自宅を改装したとされる背任罪(懲役6月)については、同額の罰金で実刑に替えることで刑が確定した。