ニュース 社会 作成日:2012年6月29日_記事番号:T00037960
台湾鉄路(台鉄)・高雄駅近くに今年1月、日本のカプセルホテルや韓国のサウナ「汗蒸幕(はんじゅんまく)」を参考にした1人部屋専門のホテル「単人房(シングル・イン)」(1泊800台湾元)がオープンした。これが「安くて快適」とバックパッカーに好評で、1カ月前に予約しなければ泊まれないほどの大人気となっている。
同ホテルの前身は30年の歴史を持つサウナ店「統領」で、同店は建物や設備の老朽化から昨年閉店した。その後、経営者の蘇鵬氏は、経営コンサルタントの大前研一氏が「お一人さま」の消費市場が今後拡大すると指摘していたことや、昨年中国人観光客に対し台湾自由旅行が開放されたことを好感し、個人旅行者やバックパッカーをターゲットに新たなホテルを開業しようと決意。2,000万元を投じて「統領」を、約1.5坪の部屋を75室備えた「お一人さま」ホテルに改装した。
蘇氏が「このタイプのホテルは恐らく台湾初」という「単人房」だけに、オープン当初はなかなか理解されず宿泊客は一晩に10人未満だったという。しかしその後、ネット上などで高評価が広まり、徐々に利用者が増えて今では休日はほとんど満室の状態だ。
同ホテルは1人部屋専門というほか、もとサウナ店だっただけに大浴場を備えていることや、台鉄や都市交通システム(MRT)に近く、有名な夜市(ナイトマーケット)、「六合夜市」に歩いて10分程度という立地条件の良さも好評の理由となっている。
またホテル内部は、男性エリアと女性エリアに分かれており、夫婦や恋人同士であっても分かれて宿泊しなければならない。時に「一緒に泊まりたい」というカップルもいるようだが、「これが当ホテルの特色」ということで理解を求めているそうだ。
日本のカプセルホテルを経験したことのある日本語翻訳者のMayaさんは、立つことができないほど狭いカプセルホテルとは違って「単人房」は、サラリーパーソンの出張にも便利だと推薦している。
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