ニュース 社会 作成日:2012年6月29日_記事番号:T00037962
林益世・行政院秘書長(43)は29日午前、中国鋼鉄(CSC)の取引先企業の原料調達に便宜を図る見返りに賄賂を受け取ったとの雑誌報道に関連し、陳冲行政院長に辞表を提出し受理された。
疲労困憊(こんぱい)の様子の林秘書長。写真が報じられたことで政権首脳もかばい切れなくなったとみられている(28日=中央社)
林秘書長は当初、自らの潔白を主張し、辞任に難色を示していたが、陳行政院長は28日深夜、林秘書長と会い、「過去2日間の報道に困惑しており、不安を感じる」として辞任を促した。林秘書長は改めて潔白を主張する一方で、「いかなる迷惑もかけたくない」とし、口頭で辞意を表明。29日朝に正式に辞表を提出した。
一方、疑惑に関する林秘書長の発言も揺らいでいる。林秘書長は当初、贈賄側のスクラップ業者「地勇選礦」とは面識がないと主張していたが、同社の経営者と林秘書長が昨年3月に接触していたことを示す写真が報じられたことを受け、林秘書長は28日の記者会見で、業者側と過去に少なくとも2回会っていたことを認めた。ただ、「賄賂は受け取っておらず、賄賂要求を拒否されたため圧力を加えたこともない」と述べ、収賄の事実については否定を続けた。
林秘書長は会見後、問題の記事を掲載した週刊誌「壱週刊」や同誌取材に応じた地勇選礦の経営者らを名誉毀損(きそん)の疑いで士林地検に告訴した。なお、秘書長職は当面、陳士魁副秘書長が代行することが決まった。
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