ニュース 社会 作成日:2012年7月2日_記事番号:T00037985
桃園県経国中学校の教師、高翊峰さんが昨年、授業で生徒に「心の中の台湾地図」を描かせたところ、自分の居住地を大きく描く傾向があったほか、中央部に台北市を置くなど、生徒たちがどのように台湾を見ているかがうかがえる興味深い地図が提出された。
高先生が「心の台湾地図」を生徒に描かせてみようと思ったのは、かつてインターネット上に出回った「天龍人眼中的台湾(天龍人=台北人の目に映る台湾)」という風刺地図を見たことがきっかけだった。この地図では台北市を含む北部に「台湾の中心、水準の高い人々が住む」との説明が記されているほか、中西部には「風俗業・モーテル」、南部には「教養のない田舎者」、南東部には「原住民のもの」などと書かれ、北部住民のごう慢さを皮肉った内容となっている。
これにヒントを得た高先生は昨年、地理の授業で生徒に白紙を渡し、教科書を見ず、他の生徒とも相談せずに「心の中の台湾」を描くよう指示した。その結果、台北を中央に置いたもののほか、北部に「国民党」、南部に「民進党」のラベルを記したもの、各地の名産を書いたもの、また趣味を反映して各地の野球場を書き込んだものなど十人十色の地図が出来上がった。
一方、台湾22県市のうち最も「描き忘れ」が多かったのは雲林県、彰化県、苗栗県で、高先生は「訪れたことのある生徒が少なく、メディアでの露出も少ないためではないか」と推測している。このほかリゾート地で有名な墾丁(屏東県)を一つの県としたり、南部を「未知の地帯」とした生徒もいたという。
なお高先生が生徒が描いた地図のうち、興味深いもの数点をネット掲示板に掲載したところ大きな反響を呼び、全土の中学教師が「心の台湾地図」を自らの授業に取り入れるようになったという。桃園県の生徒に描き忘れられた雲林、彰化、苗栗の生徒、「未知」とされた南部の生徒の描く台湾も見てみたいものだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722