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台湾企業の点心債発行解禁、金管会が検討


ニュース 金融 作成日:2012年7月2日_記事番号:T00037990

台湾企業の点心債発行解禁、金管会が検討

 金融監督管理委員会(金管会)の陳裕璋・主任委員は1日、台湾企業が台湾系金融機関のオフショア銀行部門(OBU)経由や香港で直接オフショア人民元建て債券(点心債)を発行することを解禁する方向で検討を進めると表明した。2日付経済日報が伝えた。

 台湾企業の資金調達ルート拡大が狙いで、同時にOBUも引受業務参入による事業拡大が見込める。

 陳主任委員は「点心債解禁は、中台間の為替清算システム構築前であっても可能だ」と述べた。金管会は2日にも中央銀行と協議を行う。

 台湾企業はこれまで、海外子会社を通じ、香港で点心債を発行してきたが、海外子会社は経営規模が小さく、信用評価が劣る面があった。親会社が直接点心債を発行できるようになれば、高い信用格付けを獲得し、有利な発行条件で起債が可能になると期待される。

 海外企業が台湾で人民元建て債券を発行する台湾版点心債(別名フォルモサ債)は、中台間の為替清算システムが構築された後で解禁される見通しだ。