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林益世前秘書長の勾留決定、拘置所に移送


ニュース 社会 作成日:2012年7月3日_記事番号:T00038012

林益世前秘書長の勾留決定、拘置所に移送

 林益世・行政院前秘書長(43)が中国鋼鉄(CSC)の取引先企業の原料調達に便宜を図る見返りに賄賂(わいろ)を受け取ったとして辞任した問題で、台北地方法院は2日夜、林前秘書長の勾留を認める決定を下し、身柄は3日未明に台北拘置所に移送された。3日付蘋果日報が伝えた。


手錠をかけられて台北拘置所に移送された林益世・行政院前秘書長。スクープ報道からわずか7日目だ(3日=中央社)

 これに先立ち、林前秘書長は検察の取り調べで、賄賂を要求した会話の録音を聴かされ、6,300万台湾元(約1億7,000万円)の収賄のほか、8,300万元の賄賂を要求したものの贈賄側に拒否されたことなど容疑を認めた。

 林前秘書長は、受け取った賄賂の用途について、「自分1人が受け取った」とした上で、資金には政治献金の性格もあり、完全な賄賂とは言えないと主張しているという。

 林前秘書長は当初、収賄疑惑が週刊誌で報じられた際、贈賄側に「証拠を示せ」と迫るなど、疑惑を全面否定していたが、検察の取り調べで一転して容疑を認めた。林前秘書長は行政院で汚職防止に取り組む中央廉政委員会の委員を兼任しており、清廉をモットーにしてきた馬英九政権のイメージに泥を塗った格好となった。