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2段階で路線拡充=中華航空総経理


ニュース 運輸 作成日:2012年7月3日_記事番号:T00038013

2段階で路線拡充=中華航空総経理

 中華航空(チャイナエアライン)の孫洪祥総経理は、3日付経済日報に掲載されたインタビューで、今後は2段階に分け、路線拡充を進めていく考えを示した。

 孫総経理は「2015年まではアジア地域での市場拡大に重点を置く」とした上で、15~16年にかけ機体の新規導入が進むのを機に、長距離路線を強化し、国際競争力を高めると説明した。

 同社は現在、旅客機、貨物機合計で71機を保有しており、20年までに保有機体数を100機まで拡充する予定だ。

 孫総経理は機体拡充を進める理由について、中台路線の増加に伴う需要増、日本などオープンスカイ(航空自由化)政策を取る国の増加を挙げた。また、燃料消費を抑制するための機体更新を進めるとした。

 一方、最近航空業界で、国際線の運航枠分配の不公平感を指摘する声があることについて、孫総経理は「大小の航空会社に同時に配慮することには賛成だが、バランスをどう取るかについては、政府による解決が望まれる」と指摘。その上で、「当社は規模からいって、台湾の航空会社と競争しているのではなく、アジア各国の航空会社と競争している。乗り継ぎ能力を強化する必要があり、運航枠分配でもむしろ大規模な航空会社に対抗するため政府の支援が必要だ」と主張した。

 孫総経理はまた、格安航空会社(LCC)が市場で定着し始めていることについて、「LCCの発展には政府の態度、空港設備など多くの条件が必要だ。台湾ではまだ2〜3年かかるのではないか」との認識を示した。