ニュース 電子 作成日:2012年7月3日_記事番号:T00038035
米半導体大手、マイクロン・テクノロジーは2日、日本のDRAM大手、エルピーダメモリ、およびその子会社で台湾の瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)を買収することで合意したと発表した。3日付経済日報は、これによりマイクロンを提携パートナーとする台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)を含めた日米台の大規模な統合が進むことになり、日米が技術開発を、台湾が製造を手掛ける分業が進むと分析。レックスチップとイノテラが合併する可能性もあると指摘した。
経済日報は、レックスチップとイノテラが合併した後、マイクロンとインテルが共同開発するNAND型フラッシュメモリに関する技術が導入されれば競争力が大幅に向上すると指摘。高啓全・イノテラ総経理は2日、マイクロンがNANDフラッシュに関する技術を同社に供与するかについてはコメントを避けたものの、双方の関係については「今後さらに緊密化する」と語った。
一方で同日付工商時報は、今回の業界再編について「30億米ドル未満で12インチウエハー工場2基、エルピーダの最先端モバイルDRAM技術を通じたアップルの受注を獲得できるマイクロンが最大の勝者」と指摘。台湾メーカーのほとんどが「外国メーカーのアルバイト」と化し、唯一自社ブランド事業を継続する南亜科技も、世界的に見ればさらにその地位は低下するとして「台湾勢は全面敗北」と言えると分析した。
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