ニュース 運輸 作成日:2012年7月4日_記事番号:T00038064
マレーシアの格安航空会社(LCC)、エアアジア傘下、エアアジアXのアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)が3日、12月に桃園~羽田線を、来年には高雄線を開設すると発言した。交通部民用航空局(民航局)も同日、シンガポール航空傘下のスクートが10月から東京線を就航すると認めた。海外のLCCが続々と台湾市場に参入すれば、利用者の利便性向上と航空運賃相場の下落が期待できる。4日付経済日報などが報じた。
オスマンラニCEOは同日、台北~クアラルンプール就航3周年を祝う場で、同路線を今年6月に週7便から9便に増便したことに加え、年内の桃園~羽田線、来年の高雄~日本線開設計画を明らかにした。既に日本法人も設立している。
エアアジアXは現在、台湾からはクアラルンプールとコタキナバル(マレーシア・サバ州)に就航しており、12月の日本線が加われば3路線目になる。
台湾市場、年3割成長を楽観
オスマンラニCEOは、欧州では人口の45%が格安航空を利用するが、アジアは25%にすぎず、台湾市場は今後、毎年30%成長すると期待感を示した。2009年に台北~クアラルンプール線を開設した当時は台湾人の乗客は1割にすぎず、残りはマレーシア人だったが、今や台湾人の割合が36%まで増えたという。
また、クアラルンプール線の搭乗率は85%以上、コタキナバルは90%を超えていると語った。個人旅行がアジアで根付く中、格安航空を利用して旅費を節約する人が増えており、不景気に伴いビジネス客も伸びていると指摘した。
専用ターミナル建設を呼び掛け
オスマンラニCEOは台湾政府に対し、格安航空の専用ターミナルを建設してほしいと呼び掛けた。これに対し、交通部の葉匡時政務次長は、格安航空の乗り入れは歓迎するが、専用ターミナル検討は桃園空港の第3ターミナルが6年後に完成してからだと語った。
現在台湾にはエアアジアXのほか、▽ジェットスター、タイガー・エアウェイズ(シンガポール)▽セブパシフィック(フィリピン)▽ティーウェイ、イースター、ジンエアー、エアプサン(韓国)──で、計8社の格安航空が就航している。スクートは既にシンガポール~台北~東京線を申請しており、10月下旬の冬ダイヤから就航する予定だ。一方、全日本空輸(ANA)系のピーチ・アビエーションが桃園~大阪線に参入するとの観測が浮上したが、申請はまだ行われていないという。
現在、日台間を結んでいる格安航空はジェットスターの桃園〜関西(大阪)便のみだ。
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