ニュース 電子 作成日:2012年7月5日_記事番号:T00038087
DRAM業界で米マイクロン・テクノロジーがエルピーダメモリを買収すると発表したが、マイクロン陣営に属する華亜科技(イノテラ・メモリーズ)について証券大手、モルガン・スタンレーはこのほど、イノテラは将来的にマイクロン陣営内での地位を失いかねないと指摘した。5日付自由時報が伝えた。
マイクロンは現在、イノテラに40%を出資しており、市場ではマイクロンがエルピーダ買収により、DRAM業界で世界2位に浮上すれば、業績の伸びが見込めるとの楽観的観測が強まった。
現在、マイクロン陣営入りが決まったエルピーダとその台湾子会社の瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)はDRAMのフル稼働状態が続いている。イノテラもフル稼働に近い状況だ。
しかし、モルガン・スタンレーは、パソコンメーカーが業績予測を下方修正し、世界経済の低迷でスマートフォンのハイエンド機種の売れ行きにも陰りが見られる中、DRAMの契約価格は7月以降、下落が見込まれると予測。特にイノテラについては、PC用が売上高の50%を占めており、PC市場低迷の影響を受けやすいと指摘した。
また、マイクロンが将来的にエルピーダでのDRAM生産、レックスチップでのNAND型フラッシュメモリーの生産に集中すれば、イノテラの地位が低下しかねないと分析した。
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