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金のなる監視カメラ、スピード違反検挙が激増


ニュース 社会 作成日:2012年7月6日_記事番号:T00038095

金のなる監視カメラ、スピード違反検挙が激増

 昨年10月に開通した新北市の快速道路、「台65線(新北市特二号道路)」板橋〜土城間は、交通量が少ないことからスピード違反用の監視カメラが設置されておらず、高速で運転するドライバーが多かった。このため6月初め、土城市城林橋地点にカメラを取り付けたところ、スピード違反の検挙が激増。上下線で台湾全体のトップ2の座を占めた。罰金額も板橋方面車線だけで700万台湾元に迫り、「金のなるカメラ」となっている。

 台65線板橋〜土城間は最高速度が時速60キロメートルに規制されている。警察の統計によると、城林橋地点に設置された監視カメラが記録したスピード違反は板橋方面に向かう車で2,270件、逆方向の土城方面も2,137件と他の地点を大きく引き離した。

 ちなみに昨年、台北市で最も多くスピード違反を検挙した重慶北路四段地点(北高速公路方面)に設置されたカメラの先月の検挙数は1,596件だった。

 新北市の黄永昌市議は、同エリアで板橋方面に向かう車はフォルモサ高速公路(国道3号)を降りたばかりで、一方の土城方面行きも直線が続くことからスピードが出やすいと指摘。その上で「制限速度の標示が少なく、当局による注意喚起が十分とは言えず、ドライバーに対し不公平だ」と批判している。

 これに対し同市交通局も、「最も重要なのは市民の安全走行で、罰金は手段にすぎない」と強調し、今後ドライバーに制限速度をより周知できる方法を検討すると表明した。

 ある市民は、「監視カメラがあれば悪意のある暴走車を取り締まることができる」とその必要性を認めた上で、「罰金など払いたくないから、もっとたくさん標識を設置してほしい」と語っている。