８日付経済日報によると、遠雄集団（ファー・グローリー・グループ）が台北市の松山たばこ工場跡地で計画している大型多目的ドーム施設（台北ドーム）に、漢神百貨店が入居するとの観測が出ている。これについて遠雄集団は「漢神百貨店が入居するかはまだ確定していない。他にも数社と協議中で、正式決定は８月か９月になる」と説明した。
なお漢神百貨店の台北ドーム入居に関連して、遠雄集団は、双方が合弁で山東省青島市に大型ショッピングセンター（ＳＣ）を設けるとの付帯条件を付けたとされているが、これについて遠雄集団は「現時点ではなんとも言えない」とコメントした。
事情に詳しい関係者によると、台北ドーム開発における大型百貨店との提携を重視する遠雄集団は、大手百貨店４社と協議を進めた結果、漢神巨蛋購物広場（漢神アリーナ）の経営実績に加え、青島市ＳＣ計画への同意が決定打となって漢神百貨店に確定したという。
今後両社は合弁で持ち株会社を設立し、新会社が台北ドームの百貨店を運営する計画とされ、事実とすれば遠雄集団は百貨店経営への正式参入、漢神百貨は念願の台北市場への復帰を果たすことになる。
