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奇美電が大幅昇給か、人材の流出阻止目指す


ニュース 電子 作成日:2012年7月9日_記事番号:T00038143

奇美電が大幅昇給か、人材の流出阻止目指す

 9日付経済日報が業界関係者の話を基に報じたところによると、液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)が7月中に昇給を実施するもようで、引き上げ幅は3~15%(平均7〜8%)と、2008年の金融危機以降で最大となる見込みだ。これにより中国メーカーや半導体業界への人材流出を防ぎたい考えとされる。なお同業大手の友達光電(AUO)も4月に平均6~7%の昇給を行っている。

 経済日報によると、生産能力拡充を続けている華星光電など中国のパネルメーカーではエンジニアの確保が急務となっており、昨年に過去最悪の損失を出した奇美電とAUOの人材を狙っているとみられる。華星光電は引き抜いた台湾の人材に4~5倍の年収を提供しているという。

 電子業界では7月から相次いで昇給の動きが出ており、シリコンウエハーの中美矽晶製品(シノアメリカン・シリコン・プロダクツ、SAS)、家電の声宝(サンポ)、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)の日月光半導体製造(ASE)、鴻海科技集団(フォックスコン)なども7月、3~8%の引き上げを行うとみられる。