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上半期輸出額、アジア主要国で唯一マイナス成長【図】


ニュース その他分野 作成日:2012年7月10日_記事番号:T00038152

上半期輸出額、アジア主要国で唯一マイナス成長【図】

 財政部の9日発表によると、6月の輸出額は243億6,000万米ドルで前年同月比3.2%減となった。林麗貞・財政部統計長は、「6月輸出額の事前予測は260億〜270億米ドルで、これまで3カ月続いたマイナス成長がプラス成長に転じるとみていたため、実際のデータは想定外だった」と語った。1〜6月輸出額も1,468億米ドルで前年同期比4.7%減と、日本、韓国、シンガポール、中国(1〜5月)などがプラス成長となる中、台湾は近隣諸国・地域の中で唯一のマイナス成長となった。10日付工商時報が報じた。

 1〜6月の主要仕向け先別輸出額は、米国向けが前年同期比11%減でマイナス幅が最大となったほか、中国(香港含む)向けも同8.8%減、欧州向け同7.2%減、日本向け同3.5%減と軒並み減少を記録、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国向けのみ同6.2%増となった。

 財政部関係者は、「7月もプラスに転じる可能性は低く、通年の経済成長率に打撃を与える」と懸念を示したが、張俊福・経済部国際貿易局(国貿局)局長は、「6月は電子製品輸出が1.3%のプラス成長に転じ、大陸(中国)向け輸出の減少幅も縮小しており、既に好転の兆しが見える」と異を唱えた。ただ今年通年の輸出額8〜10%成長という目標については「難度が高く、近く修正を検討する」と語った。