ニュース 商業・サービス 作成日:2012年7月10日_記事番号:T00038174
オークラプレステージ台北(台北大倉久和大飯店、台北市中山区)が17日にプレオープン、8月3日にオープンする。高級ホテルが立ち並び日本人宿泊客が多い中山エリアに、最も高い平均客室単価6,000台湾元(約1万6,000円)で乗り込む。最高級の日本式サービスで、エリアナンバーワンの台北晶華酒店(ザ・リージェント・タイペイ)に挑む。10日付工商時報が報じた。
「プレステージ」はオークラホテルズ&リゾーツの定めるホテル4ランクで最高級に位置する(オークラプレステージ台北提供)
オークラプレステージ台北は南京東路一段に位置し、地上18階、地下7階建て。客室208室のほか、宴会場、レストラン、ビジネスセンター、プールやジムを備える。
梅原真次総支配人は工商時報のインタビューで、宿泊客の70%を日本人が占めると想定しており、ビジネス客が中心で、観光客は一部になるとの見通しを語った。初年度の平均客室稼働率は70%を目標とし、平均宿泊単価は6,000元と見込む。開業記念として、プレステージルーム1室(1~2人)が5,700元(17日~8月4日)・5,800元(5~31日)、オークラプレステージルームが同6,700元・6,800元のパッケージプランを用意している。
スタンダードの「プレステージルーム」でも44平方メートルで広々としている(オークラプレステージ台北提供)
中山エリアで最高となる価格設定に関し、梅原総支配人はオークラホテルズ&リゾーツが掲げる経営理念、「ベストA.C.S(Accommodation:設備、Cuisine:料理、Service:サービス)」を挙げ、台北では最高級の純日本式サービスを提供して非日常を体験していただくと語った。サービス精神を徹底するため、総支配人から各部門の責任者、レストランの料理長まで、すべて日本からの派遣だ。
オークラプレステージ台北の明確な方向性と価格設定は、中山エリアの台北晶華酒店、台北老爺大酒店(ホテル・ロイヤル・タイペイ)、国賓大飯店(アンバサダー・ホテル)や、日本人客が多い台北喜来登大飯店(シェラトン・タイペイ・ホテル)に影響を与えそうだ。
日本語スタッフ増員で対抗
直接のライバルと目される台北晶華酒店は、日本人向けサービスを強化するため、24時間の電話ホットライン開設や、ロビーや応対に日本語ができるスタッフを増員したほか、朝食やルームサービスに日本の軽食などを加えた。台北市内の松山空港とホテルをつなぐ無料のシャトルサービスも運行している。
台北老爺大酒店は、オークラプレステージ台北と同じオークラホテルズ&リゾーツに属するため、市場を分け合う方針で、台湾観光に訪れる日本人女性をターゲットに客室の備品を改善した。
国賓大飯店は、2年前にオークラプレステージ台北の台湾進出を知ったことを機に、館内3フロアーの改装に2億2,000万元を投じたほか、個別の日本人ビジネス客ごとに専属スタッフが飲食サービスを行うよう改善を図った。
台北喜来登大飯店も、日本語ができるスタッフの増員や、台湾に進出する日本企業との交流の場を大幅に増やして商機を確保したい考えだ。
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