ニュース 電子 作成日:2012年7月12日_記事番号:T00038225
中華電信は11日、光ファイバーによる家庭向けのインターネット接続サービス「光世代」で、上り下りとも最大100メガビット毎秒(Mbps)の通信速度で月額1,699台湾元(約4,500円)などの新料金プラン3種が国家通信伝播委員会(NCC)に認められた。早ければ7月末までに初の双方向100Mbpsが誕生する。NCCは日本や韓国の例を参考に半年以内の料金見直しを求めており、中華電信は料金を据え置いたまま通信速度を引き上げる、実質値下げで応じる方針だ。12日付工商時報などが報じた。
撮ったばかりの写真や動画をフェイスブックなどの交流サイト(SNS)にアップロードして楽しむ人が増えている(11日=中央社)
NCCが11日承認した中華電信のFTTH料金プランは、▽下り100Mbps・上り100Mbps、月額1,699元▽100Mbps・40Mbps、1,499元▽50Mbps・20Mbps、1,099元──。
現行の100Mbpsプランは下りのみ100Mbpsで、上りは20Mbpsだった。下り・上り双方向の100Mbpsが実現すれば、90分の映画(4.7GB)でもダウンロード、アップロードともわずか約6分で終了する。
中華電信は、光ファイバー「光世代」100Mbpsのユーザーは現在1万件足らずだが、双方向100Mbpsプランの導入で急増すると期待している。6月末時点の「光世代」ユーザーは261万件で、50Mbpsが68万3,000件だった。昨年末の「光世代」240万件、うち50Mbps43万件から順調に増加している。
中華電信は、100Mbpsのカバー率を今年70%、来年100%(へき地を除く)とする計画だ。行政院は2015年までに光ファイバーユーザー720万件を目標に定めている。
日韓より実質割高=NCC
NCCは、中華電信の双方向100Mbpsプランには値下げ余地が残されているとの考えだ。日本の料金は月額2,551元だが、国民所得を考慮すると1,203元に相当し、韓国も1,165元だが国民所得を基に調整すると1,060元の計算で、中華電信よりも安いためだ。
NCCは中華電信に対し、光ファイバー新プラン3種と現行のADSL(非対称デジタル加入者線)5種を見直すよう求めており、値下げが実現すればユーザー、関連産業に恩恵となりそうだ。
光ファイバー設備の調達で商機が期待されるメーカーは、▽合勤科技(ザイセル・コミュニケーションズ)▽友訊科技(D-Link)▽明泰科技(アルファ・ネットワークス)▽仲琦科技(ハイトロン・テクノロジーズ)▽華電聯網──など。
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