ニュース 社会 作成日:2012年7月13日_記事番号:T00038226
年末年始の恒例イベント、台北101ビル(台北市信義区)で新年を祝って打ち上げられる花火を特等席で見ようとする人をターゲットに、周辺のホテルでは既に予約合戦が始まっている。こうした中、一部ホテルが宿泊料金をかさ上げ、しかも「2連泊以上」に限定していることが批判を呼んでいる。
大学教員の荘さんは、今年は信義区のホテルで年を越そうと考え、101ビルにほど近い台北君悦大飯店(グランドハイアット台北)に問い合わせると、予約は「2泊以上」と言われてびっくり。しかもスタンダード料金でも通常より1,000台湾元高い1泊1万4,600元で、2泊分にサービス料を加えれば3万元を超える出費に。朝食さえ付いておらず、荘さんは「やり過ぎだ」と立腹している。
台北君悦大飯店によると、これまでの傾向から大みそかの宿泊客の大部分が2泊以上の連泊のため、今年は「2泊3日プラン」を設定。同プランは5月に売り出し、今や800室のうち7割近くが予約で埋まる好調ぶりで、101ビルが見える部屋は6月末で完売したという。
台北君悦大飯店と同様、周辺の台北寒舎艾美酒店(ルメリディアン台北)とWホテル台北も、大みそかは「2泊以上」方式を採用している。台北寒舎艾美酒店の101ビルが見える部屋「2泊3日」プランは1泊2万元。Wホテルは1泊1万4,000元だが、「3泊4日」しなければならない。
こうした販売方法に消費者文教基金会(消基会)は「不当な取引の可能性がある。公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)が調査すべき」と指摘し、公平会も調査を検討すると表明した。
「稼ぎ時に稼ごう」という気持ちは分からなくもないが、商売っ気が過ぎると高級イメージに傷が付くのではないか。
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