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烏龍茶・世界一コンテスト開催、台湾の地位強化目指す


ニュース 食品 作成日:2012年7月17日_記事番号:T00038291

烏龍茶・世界一コンテスト開催、台湾の地位強化目指す

 台湾の農業団体、台湾傑出農業専家発展協会(TOAA)が、台湾茶の情報を集めたインターネットサイト「台湾茶訊(TTI)」と共催で「2012年世界烏龍茶大会」を開催する。世界各国の茶葉を集めてコンテストを行い、「世界最高級の烏龍茶は台湾にある」とのイメージを確立したい考えだ。申し込みは既に始まっており、12月28日から来年1月10日までの間に結果発表が行われる予定。17日付工商時報が報じた。


台湾茶訊(TTI)の林志煌執行長(左)とTOAAの廖龍盛理事長(右)は、世界各国・地域から参加者を募っている(16日=中央社)

 台湾は烏龍茶の産地として世界的に知られるが、近年中国は中台業者を集めた烏龍茶の品評会を頻繁に開催し、これに台湾の茶農家や販売業者が参加することで台湾の生産技術を獲得している。今回の大会はこうした状況に危機感を抱き、世界の烏龍茶界をリードする台湾の地位を強化したい考えから実施に至った。

 TOAAの廖龍盛理事長によると、台湾には約2万5,000軒の茶農家が存在し、作付面積は1万6,000ヘクタール。茶葉の年間生産量は2万トンで、そのうち烏龍茶が1万6,000トンを占める。

 ただ作付面積は年々縮小しており、供給不足から茶葉の輸入が急速に増え、2010年の輸入量は3万1,100トンに上った。そのうちベトナム産と中国産が87%を占めるという。