ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

工作機械の上半期輸出額、前年比9%増【図】


ニュース 機械 作成日:2012年7月17日_記事番号:T00038292

工作機械の上半期輸出額、前年比9%増【図】

 工作機械の業界団体、台湾区機器工業同業公会(TAMI)が16日発表した統計によると、工作機械の上半期輸出額は20億9,000万米ドルで、前年同期比で9.4%の伸びとなった。6月単月では前年同月比8.4%増の3億5,600万米ドルで、従来予測を上回った。17日付工商時報が報じた。

 王正青TAMI秘書長は、中国、インド、ブラジルなどの新興国向けが減少しており、これらの市場では輸出不振が投資意欲の低迷を招いているのではないかと指摘した。一方、欧米市場向けは依然成長を続けていると説明した。

 王秘書長はまた、中国の工作機械市場の現状について、産業の高度化進行に伴い輸入工作機械の60%が日本やドイツからゼロ関税で持ち込むハイエンド製品となっている一方、ミドル・ローエンド製品は中国メーカーが台湾製よりも価格が安く、質も良い製品を供給していると説明。中国メーカーが強敵になる可能性は軽視できないと強調した。

 王秘書長は今年通年の工作機械輸出額の見通しについて、前年比5%増の42億米ドルとなり、過去最高を更新すると予測。台湾元の対ドルレートが下落すれば、伸び幅はさらに大きくなるとの見方を示した。