ニュース 金融 作成日:2012年7月18日_記事番号:T00038315
台湾の政府系銀行は、今年上半期に海外資産が1,500億台湾元(約4,000億円)増加した。背景には、欧州系銀行が売却した優良債権を兆豊国際商業銀行、華南商業銀行、第一商業銀行などが買い取っているためだ。18日付工商時報が伝えた。
兆豊金融控股の蔡友才董事長は「兆豊銀は今年、海外業務拡張戦略を見直し、欧州財政危機を契機に欧州系銀行の優良企業債権を買い取っている」と説明した。背景には欧州系銀行が自己資本比率の低下を防ぐため、優良債権の売却を進めていることがある。
同行が買い取った債権は1,000億元に上るとされる。その結果、同行の海外資産は前年同期より約20%増え、1兆元の大台を目前に控えているという。
蔡董事長は「兆豊銀は海外で香港、ニューヨーク、ロンドンに拠点を置いているが、今後はロンドンを中心として、欧州財政危機に伴うビジネスチャンスをつかみ、欧州系銀行が売却する企業債権の買収を進めたい」と説明した。
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