ニュース 石油・化学 作成日:2012年7月18日_記事番号:T00038322
国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)は17日、ナイロン66の重合工場を稼働させた。年産能力は現在の第1ラインが1万トン、今後第2ラインが稼働すれば2万トンとなる。同製品は高価格で利益率も高く、台湾の石化業界が全力で進める高付加価値化の先陣を切った形だ。18日付経済日報が報じた。
国喬石化は、主力とするスチレンモノマー(SM)およびABS(アクロルニトリル、ブタジエン、スチレン)が景気変動の影響を受けやすいことから利益が落ちていた。タイヤ、自動車部品、じゅうたん、電子材料など幅広く利用されるナイロン製品のうち、比較的高価格なナイロン66生産への参入を決めた。
台湾区石油化学同業公会(石化公会)は、欧米と日本から毎年約5万トンのナイロン66を輸入している域内の加工糸メーカーは今後、原料の安定供給を確保でき、業界全体のアップグレードにつながると期待している。
ただ台湾中油(CPC)と台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)は、ナイロン66の主要原料、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の生産技術を持たないため、国喬石化は輸入に頼ることになる。
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