ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

ペットフードも健康重視、商機150億元


ニュース 食品 作成日:2012年7月19日_記事番号:T00038345

ペットフードも健康重視、商機150億元

 ペットフード台湾大手、統一企業(ユニプレジデント)や福寿実業がペットの健康を意識したヘルシーペットフードに注力し、平均単価の引き上げを図っている。19日付工商時報が報じた。


連日の猛暑で、ペットにサングラスを与える飼い主も(中央社)

 背景には、台湾のペットフード市場は海外ブランドが高価格帯をほぼ独占していることがある。輸入製品と台湾製品の割合は4.5対5.5だが、生産額で見ると7対3に逆転する。

 統一企業はヘルシーペットフード市場に参入している地場メーカーが少ないことに目を付け、昨年「倍能(Petner)」を投入。今や売上高が毎月大幅に成長している。同社は、台北市動物保護処の2011年末の統計によると、飼い犬の死因は心血管疾患が18%で最多、慢性腎不全が16%で続くとして、食の重要性を強調した。

 油脂、飼料大手の福寿実業は、ベジタリアン向けなど多種多様なヘルシーペットフードを発売。単価を引き上げることで、売上高に占めるペットフードの割合を現在の6%から10%に拡大したい考えだ。

 台湾のペットフード市場は年間150億台湾元(約390億円)程度。ペット関連商品市場は毎年2けた成長を遂げ、現在200億~250億元規模で、8~10年後に400億~450億元まで拡大する見通しだ。

 台湾で最もよく飼われているペットは犬で130万匹、次いで多いのが猫で50万匹。ペットの飼育費用は1匹当たり年間約2万元で、毎年11%ずつ増えている。