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鴻海ブラジル新工場計画、膠着状態に


ニュース 電子 作成日:2012年7月19日_記事番号:T00038352

鴻海ブラジル新工場計画、膠着状態に

 鴻海科技集団(フォックスコン)のブラジル工場新設計画が膠着(こうちゃく)状態に陥っている。米ウォール・ストリート・ジャーナルがブラジルメディアの報道を引用して伝えたところによると、鴻海が最新の有機発光ダイオード(OLED)技術をブラジルに導入する考えがないことに対する不満から、ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)が同工場への資金提供を凍結していることが原因とみられる。19日付工商時報が伝えた。

 これに対し鴻海は18日、「双方のコミュニケーションは円滑に行われており、計画が破談したということはない」と強調した。

 報道によると、ブラジル新工場計画については、OLED技術の導入を求めるブラジル政府と、従来型の液晶ディスプレイ(TFT−LCD)技術を採用する方針の鴻海との間で議論が平行線をたどっている。こうした中、ブラジル政府側は鴻海の郭台銘董事長に対し、双方が合意に達するまでBNDESによる資金援助をストップすると通知したという。

 なお今回の資金凍結のほか、今年は2,500人規模のストライキが発生するなど、鴻海のブラジル投資にはトラブルが続いている。