ニュース 運輸 作成日:2012年7月19日_記事番号:T00038358
桃園国際空港を東アジアのハブ空港にする目標に向けて、中核事業となる第3旅客ターミナル増設は9月初旬に建設工事の入札が行われ、2018年に完成する計画だ。毛治国交通部長は18日、ハブ化に総額3,000億台湾元(約7,900億円)を投じ、既に部分完成した第1ターミナル改修はその第一歩だと強調。空港内に台湾グルメなどの飲食店や土産物店、免税店などを誘致し、乗り継ぎ客だけでなく、家族やカップルなど一般住民も楽しめる総合空港にしたいとの考えを示した。19日付聯合報などが報じた。
光が差し込む明るい空間に生まれ変わった第1ターミナルに毛交通部長は、誰もが歓声を上げる設計だと賞賛した(中央社)
桃園国際機場の郭蔡文董事長は、第3ターミナル増設に関する審査委員会が24日に開かれ、これを通過次第、入札募集情報をインターネット上で公告すると説明。早ければ来年末までに細部の設計工事まで入札を終え、15年に着工すれば、18年までに供用開始が可能だと語った。
桃園空港の輸送力は第1、2ターミナルを合わせて延べ3,000万人で、第3ターミナルは同4,300万人の計画だ。交通部の予測によると、同空港利用者は20年に同4,500万人、30年に同5,800万人まで増える。陳天賜・民用航空局副局長は、このままではパンクしてしまうため、遅くとも20年には第3滑走路の利用を開始したいと語った。
毛交通部長は、桃園空港が現在の面積1,249ヘクタールから1,994ヘクタールまで広がり、その際には長さ4,000メートルの滑走路、旅客・貨物施設、航空機の整備工場を備え、自由貿易港区の面積も拡大すると説明した。
1人当たり買い物額、香港上回る
桃園空港は昨年の航空事業以外(商業)の売上高が16億5,000万元で、全体の55%を占めた。たばこや酒類、有名ブランドのバッグの割安感から、免税店2店は売上高223億3,800万元で、旅客1人当たりの平均消費額は昨年890元と香港国際空港の免税店の同800元を上回った。
毛交通部長は、空港の役割が拡大している表れで、桃園空港は単に出入境するだけの空港でなく、乗り継ぎ客がショッピングしたり、台湾住民が休日に遊びに訪れるレジャースポットになり得ると語った。
このほど改修工事を経て大部分が開放された第1ターミナルは、拡張した4,000坪のうち、年内に3店増やす免税店に756坪、その他の特産品、有名ブランド品などの売り場、飲食店などに1,200坪ほどを充てる。9月20日にオープンする飲食街には新竹の名物、豚肉団子の「海瑞摃丸」や、台湾の有名四川料理店、「四川呉抄手」などが出店する。毛交通部長は、国の玄関口なのだから、手ごろな小吃(台湾の軽食)から高価な牛肉ステーキまで台湾グルメをそろえて来訪客を出迎えなければならないと語った。
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