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駐シンガポール代表更迭、「国旗・国歌」が原因


ニュース 政治 作成日:2012年7月20日_記事番号:T00038363

駐シンガポール代表更迭、「国旗・国歌」が原因

 台湾の史亜平・前駐シンガポール代表が今年2月に更迭された背景に関連し、外交筋は19日、史代表が昨年10月、シンガポールのホテルで中華民国建国100周年の記念パーティーを開き、公の場で中華民国の国旗を掲げ、国歌を演奏したことが原因だったと明かした。20日付中国時報が伝えた。

 同筋によると、館外で国旗掲揚、国歌演奏を行わないことは、台湾がシンガポールに代表処(大使館に相当)を設置する際の申し合わせ事項だったが、史代表は事前にシンガポール政府と調整を図らず、不信感を招いたという。シンガポール政府は当時、問題を公にしないまま、史代表の更迭を求めたとされる。

 このほか、当時は国家安全会議の蘇起秘書長、丁懋時・総統府顧問がシンガポールに向かい事態の収集を図ったが、馬英九総統はシンガポールとの関係がこじれた場合の総統選への影響を懸念し、史代表を直ちに更迭することを拒否したという。その後、シンガポール政府は史代表が総統選後の今年2月に更迭されるまで、史代表と一切の接触を断ったとされる。