ニュース 石油・化学 作成日:2012年7月20日_記事番号:T00038373
台湾中油(CPC)が6月に閉鎖した第3ナフサ分解プラント(高雄市林園区、三軽)跡に建設中の第6ナフサプラント(六軽)、および重質流動接触分解装置(RFCC)の稼働が、当初予定より半年以上遅れる見通しだ。同社は三軽の閉鎖によりエチレンなど川下への石油・化学原料供給が15%減少しており、両施設の稼動延期による損失額は700億台湾元(約1,800億円)を超えそうだ。20日付経済日報が伝えた。
CPCはRFCCを今月、六軽は来年第1四半期にそれぞれ稼動させる予定だったが、配管・配線の問題や建築許可の取得に時間がかかっている。加えて、CPCと下請け業者が環境問題や労働問題で処罰を受けたことも事態を悪化させている。
業界関係者によると、稼動の遅れによるCPCの1日当たりの損失額はRFCCが2億7,600万元、六軽が1億3,400万元と試算されている。
なお川下各社は、石化業界で需要が回復した場合、原料をスポット市場で調達せざるを得なくなり利益が圧縮される恐れがある。
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