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鴻海がシャープに役員派遣も、「影響力高めたい」


ニュース 電子 作成日:2012年7月20日_記事番号:T00038379

鴻海がシャープに役員派遣も、「影響力高めたい」

 20日付蘋果日報がブルームバーグ通信の報道を基に伝えたところによると、鴻海科技集団(フォックスコン)はこのほど、シャープの大型液晶パネル生産拠点、堺工場(堺市)を運営する堺ディスプレイプロダクト(SDP)の非常勤取締役に同グループ側から3人を就任させたことに続き、シャープ取締役会への役員派遣についても交渉を行っているもようだ。現時点で人数は決まっていないという。これに対し鴻海の邢治平・広報担当は、「役員を派遣するかどうかは表面的な問題で、結果にかかわらず、実質的な影響力を獲得し、双方がより緊密な関係を築けるようにしたい」とコメントした。

 鴻海は今後シャープの筆頭株主(出資比率9.871%)となる予定で、郭台銘・同社董事長は「できるだけ多くのシャープ株を取得したい」との考えを示している。一方でシャープの意向や日本の世論にも配慮する考えを見せて、「命をかけてシャープとの提携を成功させる」と語っている。

 なおインドネシアでこのほど、鴻海が同国に投資総額10億米ドル規模の工場設置を計画しており、現在現地政府と協議を行っていると報じられた。邢広報担当は「事実ではない。いかなるインドネシア投資も決定していない」と否定したが、同国での工場設置を検討していることは認めた。