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液晶パネル業界、「DRAMの二の舞に」【表】


ニュース 電子 作成日:2012年7月24日_記事番号:T00038433

液晶パネル業界、「DRAMの二の舞に」【表】

 台湾株式市場では、液晶パネルメーカーの株価が収益の先行き不透明感から下落を続け、奇美電子(チーメイ・イノルックス)と友達光電(AUO)の時価総額は年初来で20%近く減少した。

 24日付工商時報によると、市場調査会社、ディスプレイサーチの謝勤益副総裁は、「下半期は不確定要素が増え、液晶パネル業界の第3四半期の業績は需要期でも低迷し、収益が苦境に直面するのではないか」との予測を示した。

 謝副総裁は「下半期は欧州財政危機による影響、世界的な需要後退、中国の輸出減少、台湾の消費減退など不確定要素が増える。中国が省エネ補助政策を取り、液晶パネルの出荷を下支えするが、それでも横ばいで推移するにとどまる」と分析した。

 23日の株式市場では、奇美電子の株価が大引けで株式の額面価格である10台湾元(約26円)を割り込んだほか、AUOもザラ場で一時10元を割り込んだ。中華映管(CPT)、瀚宇彩晶(ハンスター)の株価も下値が見えない展開だ。市場からは「液晶パネル業界はDRAM業界の二の舞になるのではないか」と懸念する声も出ている。