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デルタ、LED電球で首位狙う


ニュース 家電 作成日:2012年7月25日_記事番号:T00038461

デルタ、LED電球で首位狙う

  台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)は25日、自社ブランドのLED(発光ダイオード)電球を統一超商(プレジデント・チェーンストア)のコンビニエンスストア、セブン−イレブンで販売すると発表した。両日中にも店頭に並ぶ見通しで、「デルタ」と「7−SELECT」のダブルブランドだ。4,820店の販路を加えたことで、台湾で年間出荷70万~80万個を見込んでおり、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)を追い抜いての市場シェア首位を狙う。25日付電子時報などが報じた。

 セブン−イレブンで販売するLED電球は、配光角270度、消費電力8ワット(W)で、定価399台湾元をキャンペーン中は2個で599元(約1,550円)とする。日亜化学工業のLEDを光源に採用しながらここまで価格を下げるのかと、業界に驚きをもたらした。これに先駆け、エバーライトが5月にセブン−イレブンでキャンペーン価格299元(現在349元)のLED電球を発売したところ、2週間で10万個が売り切れている。

 江文興デルタ固態照明事業部総経理は、LED電球は1,000元で3個買える水準まで価格が下がっており、従来型の電球から買い替えが進むスイートスポットだと指摘した。また、セブン−イレブン向け初回出荷分30万個は早ければ1カ月以内に売り切れるとみており、2回目の30万個も準備を始めていると語った。台湾の250万世帯が新規または買い替えで購入する電球は年間1,000万個で、LED電球の市場規模は100万~200万個と試算している。

 デルタは2010年に自社ブランドのLED照明に参入し、当初はPCホームオンライン(網路家庭)やヤフー!奇摩などインターネットサイトを通じて販売した。11年には会員制量販店のコストコ、家電販売店の上新聯晴、ホームセンターのB&Q特力屋などに販路を広げた。江総経理は、セブン−イレブンが加わったことで、販路が従来の300店余りから一挙に5,000店以上に増えたと指摘。普及拡大を追い風に、年末までに台湾首位に立ちたいと意欲を示した。

自社ブランド、5割に拡大へ

 デルタのLED電球は、自社ブランド製品の出荷割合が従来1~2割にすぎなかったが、今年は5割まで高まる見通しだ。江総経理は、欧米、日本の受託生産を加えたLED電球の通年出荷量は、前年比10倍が目標だと語った。同社の昨年出荷が20万個だったとすれば、今年は200万個に上る計算だ。

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