ニュース 商業・サービス 作成日:2012年7月26日_記事番号:T00038472
国家通訊伝播委員会(NCC)は25日、8時間にわたる長時間審議の末、中国時報や中天電視(CTI)などを傘下に持つ旺旺中時媒体集団系のケーブルテレビ(CATV)業者、旺中寬頻が、CATV業界2位の中嘉網路(チャイナ・ネットワーク・システムズ)を760億台湾元(約2,000億円)で買収することを厳しい条件付きで認可した。26日付聯合報が伝えた。
NCCのビルの外では、メディアの寡占化に反対する大学生らの抗議活動も行われた(25日=中央社)
今回の買収実現で、旺旺中時媒体集団は台湾最大のメディアグループとしての地位をさらに固めることになる。旺中寬頻は、中嘉網路買収により、CATVの契約戸数を118万世帯に伸ばす。
今回の買収案件をめぐっては、既に複数の新聞、テレビ局を傘下に持つ旺旺中時媒体集団が中嘉網路を買収した場合、メディア業界の寡占を招くことへの懸念が指摘され、反対論が高まっていた。このため、認可に当たっては、▽CTIのニュース専門局「中天新聞台」との関係を完全に断つ▽中国電視(CTV)系の「中視新聞台」は運営計画を変更し、ニュース専門局ではない形に再編する▽CTVのニュースに独立した編集審査体制を確立する──など厳しい条件が付いた。
また、旺中寬頻は独自のニュース専門局を設立してはならず、中天新聞台を売却する場合、譲渡先は旺旺中時媒体集団と完全に無関係でなければならないとされた。
旺旺中時媒体集団は、中天新聞台を切り離しても、地上波の中国電視(総合編成チャンネル)、CATV向けの中天綜合台、中天娯楽台を傘下に置くことになる。
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