ニュース 社会 作成日:2012年7月30日_記事番号:T00038514
高雄市三民区に29日、一風変わったレストランがオープンした。総統府機密費の横領や収賄などの罪で獄中にある陳水扁・前総統の愛称「阿扁(アービエン)」を冠したレストラン「阿扁飯店」で、同氏の熱狂的な支持者が資金を出し合って開業したものだ。一般の店と特に違うところはないが、前総統の長男、陳致中氏は「支持者の交流拠点になれば」と期待を語った。
「阿扁飯店」オープンのテープカットには陳致中氏(右)も出席した(29日=中央社)
「阿扁飯店」が提供するのは、豚足の煮込みや豚の角煮など地元でよく親しまれている料理ばかり。価格も65〜90台湾元とよくある「小吃(台湾の軽食)」の店と変わらない。しかしメニューには「総統阿扁飯」など前総統にちなんだ料理名が並び、鶏の手羽先定食は前総統の一日も早い釈放を祈って「自由飯」と命名されている。
陳致中氏によると、陳前総統は早くから同レストランの開業情報をキャッチ。自分自身の写真や額を店内に飾ることも認めている。
陳前総統の熱心な支持者である、鄭新助・高雄市議によると、台中にも「阿扁飯店」が間もなくオープンするということで、今後どんどん増える可能性があるとか。また他の支持者からは「早く前総統も皆と一緒にレストランで食事できれば」との声が聞かれた。
なお阿扁飯店の近くには、台湾独立支持の立場を鮮明に打ち出し、中国人の出入りを禁じたレストラン「紅厝瓦餐庁」がある。オーナーの劉明松氏は「彼らの商売がうまくいけば喜ばしい」と語ったものの、「政治的な情だけに頼っていては、店のにぎわいは続かない。やっぱり料理がおいしくなければ」と商売敵に釘を刺した。
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