30日付工商時報が業界関係者の話を基に伝えたところによると、ＨＴＣのスマートフォン「Ｏｎｅ Ｘ」を米国で独占販売している同国２位の通信キャリア、ＡＴ＆Ｔは30日、通信契約とのセットでの同製品本体価格を199米ドルから99米ドルへ約５割値下げする。ＨＴＣの米国支社はこれを認めたが、「米国の新学期シーズンの需要に対応するための期間限定措置」と強調した。
「Ｏｎｅ Ｘ」は５月、アップルの特許を侵害しているとして米国税関で検査のために一時留め置かれた。その後検査が終了し、通関を終えた６月初旬にはアマゾン・ドット・コムの携帯電話販売ランキングで５位に浮上するなど売れ行きが好調となったが、現在は20位前後と低迷している。
「Ｏｎｅ Ｘ」はサムスン電子が199米ドルで販売している米国版「ギャラクシーＳ３」と機能がほぼ同じため、業界関係者は「Ｏｎｅ Ｘ」が99米ドルに値下がりすれば、米国での販売台数拡大が期待できるとの見方を示した。
