ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は、富士通が半導体の主力生産工場である三重工場を売却する方向で同社と交渉を開始したとの27日付日本経済新聞の報道について、「現在買収に関する計画は一切ない」と否定した。28日付蘋果日報が報じた。
日経新聞は、富士通は三重工場を売却した上で、ルネサスエレクトロニクス、パナソニックとシステムＬＳＩ（大規模集積回路）事業を統合した新会社を設立し、三重工場の従業員1,360人の雇用はＴＳＭＣに維持を求めていくと報じていた。
ＴＳＭＣは７月上旬にも、ルネサスのシステムＬＳＩの主力生産拠点、鶴岡工場（ルネサス山形セミコンダクタ）を買収するとの報道を否定している。エルピーダメモリ、ルネサスに続き富士通と、日本企業の工場買収観測が相次いで報じられることについて同社は、「なぜこうした報道が行われるのか分からない」と反応し、現在買収に関する計画は一切ないと強調した。
