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台塑、高付加価値化に133億元


ニュース 石油・化学 作成日:2012年7月31日_記事番号:T00038556

台塑、高付加価値化に133億元

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は今後の景気好転に備えた製品の高付加価値化に向け、台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)・第4.9期計画として、▽スケール防止剤▽カーボンファイバー▽高吸水性高分子(SAP)▽C4留分▽弾性繊維──の生産能力増強に総額133億台湾元(約350億円)を投じる考えだ。関連工場の拡充工事が完了すれば、5製品の年産規模は101万トンに達する見通しだ。31日付工商時報が報じた。

 台塑は昨年、カーボンファイバー、太陽電池向けエチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、SAPといった高付加価値製品の売上高構成比が11%(約220億元)に拡大、さらに傘下の投資事業を加えると17%(約360億元)となった。

 農業への応用研究が進められるSAPについて台塑は、新港工場(嘉義県)および麦寮工場(雲林県)の生産ラインでボトルネック解消作業を進め、それぞれ年間1万トン、6万トンの生産能力増強を行う方針だ。完了すれば同製品の年産能力は4万トンから11万トンに拡充される。

 また現在の年産規模が8,750トンと世界第4位のカーボンファイバーについては、世界シェア15%獲得を目指す。