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作成日:2007年11月20日_記事番号:T00003857
奇美電子の第6世代工場、環境評価を通過
行政院環境保護署は19日、 奇美電子(CMO)が台南県に樹谷園区で計画している第6世代液晶パネル工場に関する環境評価大会を開き、建設計画を条件付きで承認した。同社が大気汚染、水質汚染などを防止するために総額10億3,000万台湾元(約35億円)の環境対策プランを提出したことが評価され、着工が認められた。20日付経済日報が伝えた。
樹谷園区は台南県政府が奇美集団と共同で南部科学工業園区の南側に建設を進めているもので、第6世代液晶パネル工場はその中核となる。しかし、今年初めから始まった環境影響評価で、工業用水の使用量が過大などの理由から前任の環境評価委員が開発を認めず、計画推進に暗雲が漂った。その後、奇美電子は新任の環境評価委員に対し、改善要求を踏まえ新たな環境対策プランを提出。今月8日に専門小委員会が建設にゴーサインを出したことを受け、今回の環境評価大会で正式に承認された。
同大会はまた、環境保護署に対し、奇美電子が環境保護プランを履行しているかどうかなどをチェックするための監督グループの設置を求めた。
第6世代液晶パネル工場は、世界的に供給不足となっている32インチ、37インチ製品を生産する。投資額は1,000億元近くに上り、生産能力は月9万枚。来年第1四半期の量産開始を目指す。