ニュース 運輸 作成日:2012年8月3日_記事番号:T00038597
2日に上陸し、大雨をもたらした台風9号(アジア名・サオラー)により、全土の交通機関に大きな影響が出た。特に東部では宜蘭県と花蓮県を結ぶ幹線道路、蘇花公路(蘇澳~花蓮)の封鎖および台湾鉄路(台鉄)北廻線(宜蘭県・蘇澳新駅〜花蓮駅)の運行ストップから交通が完全に断たれ、中国人観光客約5,000人を含む3万8,000人が足止めされる状況となった。3日付蘋果日報などが報じた。
今回の台風上陸により、2日夜までに全台湾で道路26カ所が封鎖、南投県竹山地区など24カ所で浸水により通行が遮断された。そのうち蘇花公路では、約100メートルにわたって地盤が流された観音区間、150メートルにわたって建物約2階分の高さの土砂で埋まった崇徳区間など多くの地点で被害が出た。今後、詳しい被害状況が確認され次第、復旧見通しが示される予定だが、全線の通行再開には早くても10日以降となるとみられる。
高鉄は通常運行
台鉄北廻線は複数のトンネル内に土砂が流れ込んだ影響で運行が停止となった。復旧作業を急いだ結果、3日午後2時に運行再開を発表した。
このほか台鉄では2日、全土で運行を停止する路線が相次いだ。北廻線のほか、内湾線(新竹駅〜新竹県・内湾駅)は3日午前11時に運行を再開した。集集線(彰化県・二水駅〜南投県・車埕駅)は3日中に復旧する見通しだ。一方、台湾高速鉄路(高鉄)は全線で通常運行となっている。
また空の便でも台湾域内線で254便、国際線で178便の運航が取り消しとなった。特に台湾〜香港便への影響が最も大きかった。現在は馬祖行きを除いてほぼ通常運航を回復している。
なお桃園国際空港では、第2ターミナルのボーディングブリッジ1基(D10A)が強風を受けて倒壊、もう1基(D8B)が変形、破損するといった被害が出たほか、改装したばかりの第1ターミナル北側の通関ロビーで深刻な漏水が発生した。
大きな音を立てて倒壊し、近くに居合わせた乗客を驚かせた(2日=中央社)
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