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電子ペーパーの元太、AUO系列シピックス買収で合意


ニュース 電子 作成日:2012年8月6日_記事番号:T00038638

電子ペーパーの元太、AUO系列シピックス買収で合意

 電子ペーパー世界最大手、元太科技(イーインクホールディングス、EIH)はこのほど、同業で液晶パネル大手、友達光電(AUO)系列の米シピックス・イメージング(中国語名、達意科技)を買収することで合意したと発表した。買収額は15億台湾元(約39億円)を上限とする。これによりAUOは電子ペーパー事業から撤退することになる。4日付工商時報が報じた。

 元太科技の何奕達董事長は、既にAUO側の主要株主3人と、82.7%に当たるシピックス株の譲渡について合意していることを明らかにし、今後もその他株主と交渉を進め、今年第4四半期には株式100%の取得を目指す考えを示した。

 シピックスは現在、米カリフォルニア州に研究開発(R&D)センター、台湾の華亜科技園区(桃園県)に生産ライン2本(6インチ換算の月産能力40万枚)を構え、電子タグ、クレジットカード、3C(コンピュータ、通信、家電)製品など向けの特殊ディスプレイを生産している。

 観測によると、今回のシピックス買収は、アップルからの受注を目指すAUOが、元太科技傘下の韓国ハイディスが保有するタブレット型パソコン向け広視野角のIPS方式パネル技術やFFS方式パネル技術を好条件で獲得するためとの見方が出ている。