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「父親の誕生日を知らない」、児童の3人に1人


ニュース 社会 作成日:2012年8月7日_記事番号:T00038642

「父親の誕生日を知らない」、児童の3人に1人

  台湾で8月8日は「8・8(パ・パ)」の語呂合わせから父の日となっており、一緒にごちそうなどを食べに出かける家庭も多い。しかし、児童福利聯盟文教基金会(児福聯盟)がこのほど行ったアンケート調査によると、「父親の誕生日を知らない」児童が37%に上るというという悲しい結果となった。なお「お父さんに点数を付けると何点か」との問いに対する平均点は69点で、どうにか赤点を免れた格好だ。

 今回実施された「2012年・父親のイメージ大調査」は小学校3〜5年生を対象に行われ、1,456人から回答を得た。

 結果を見ると、食事など子どもの基本的な生活は主に母親が面倒を見ており、40%の児童は「父親は宿題や勉強を見てくれる暇がない」、24%は「一緒に遊ぶ時間がない」と回答した。また子どもが悩みを抱えていた場合、36%が「母親に相談する」と答え、「父親に相談する」の13%の3倍近くに上った。

 こういった父親との疎遠な関係を反映して、「父親の誕生日を知らない」が4割近くを占めたほか、約半数が「父親の趣味を知らない」、約3割が「年齢を知らない」「仕事の内容を知らない」と答えた。

 ただ、児童の73%が「父親にもっと関心を持って欲しい」と考え、40%が「父親ともっと一緒にいたい」と回答しており、お父さんが子どもに嫌われているというわけではないようで、児福聯盟は▽毎日30秒抱きしめる▽毎日30分一緒に過ごし、子どもの話に耳を傾ける▽水曜日(中国語で星期三)は残業しない──の「333運動」を提唱している。

 ちなみに「理想の父親」は米プロ野球大リーグで活躍する王建民投手が1位で、鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長も上位に入るなど、「才能」と「富」を持った父親が望まれているようだ。一方、「忙し過ぎる上、悪口を言われることも多い」ことから、「馬英九総統を父親に持ちたい」という子どもは約1割にとどまった。