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TSMC張董事長、「台湾は過去10年で後退」


ニュース その他分野 作成日:2007年11月21日_記事番号:T00003865

TSMC張董事長、「台湾は過去10年で後退」

 
 半導体大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長は20日、台北米国商会(商工会議所)で講演し、「過去10年間、グローバル化が進む中で、台湾は停滞どころか後退した」と述べ、経済開放の遅れに警鐘を鳴らした。21日付工商時報が伝えた。

 張董事長は「台湾は教育程度の高さや健全な社会、勤勉な従業員のおかげで高い競争力を備えているが、経済の開放性という弱点を抱えている」と指摘。経済開放の遅れが台湾経済にとって最大の問題として浮上しているとの認識を示した。

 張董事長はまた、「人口が少ない台湾は中国と世界を結ぶ窓口になるべきで、15~20年前にそれを見出していたならば、台湾経済の発展ぶりは現状を上回るものだっただろう」と分析した。
 その上で、「来年3月の総統選で誰が当選しても、さらに開放的な両岸(中台)政策が取られるだろう」と期待感を示した。