競売大手サザビーズ傘下の不動産仲介、サザビーズ・インターナショナル・リアルティは６日、台湾の高級住宅物件の展示販売会を９月から海外で巡回開催し、中国市場を主なターゲットとして、約80戸の販売を行うと発表した。総額は100億台湾元（約261億円）を超える見通しだ。７日付経済日報が伝えた。
台湾の高級住宅物件がまとまった形で中国市場で販売されるのは今回が初めてだ。台湾の不動産開発業者も市場低迷から脱却する突破口として、中国市場への販路拡大に期待している。
サザビーズは、毎年秋に開催している芸術品のオークションと同時に、北京、上海、成都などで台湾の高級住宅物件の販売を行う構えだ。販売物件には新築物件、中古物件の双方が含まれる。
サザビーズの担当者は「中国資本の台湾での不動産購入には依然制限があるが、台湾の不動産は（中国とは違い）所有権を伴い、永久に相続できるため、中国資本にとってはそれでも魅力があるのではないか」と話した。
