ニュース 社会 作成日:2012年8月8日_記事番号:T00038668
台北MRT(都市交通システム)の市政府駅で友人と待ち合わせていたAさんは、突然の腹痛に見舞われ、駅構内のトイレを利用した。お腹の調子が落ち着くのを個室内でじっくり待ち、30分が過ぎたころ、急に警報ベルが鳴り響いた。「誰かが間違えて警報器のボタンを押したのかな」と思っていたら、係員が駆け付けてきてトイレの外から「大丈夫ですか?」と呼び掛けてきた。「トイレに30分こもっていると警報が鳴るんです」と説明され、「お腹の調子がちょっと…」と答えたものの恥ずかしいったらありゃしない。
Aさんはこの経験を「MRTトイレのハイテク化?」というタイトルでインターネット掲示板に書き込んだ。すると、「MRTトイレは『便秘・下痢の発見器』付き?」と話題になった。
台北MRTによると、台北駅、西門駅、公館駅、龍山寺駅、市政府駅でトイレをリフォームした際に、トイレの使用状況が分かるよう、入り口の前に新しく表示装置を設置した。個室の前まで見に行かなくともトイレの空きが確認できるほか、個室から30分以上出ない人がいれば、旅行案内所の警報が鳴るという仕組みで、台北MRTは「利用者が助けを求めているか分かる」と説明。万一、個室内で気分が悪くなったり、トラブルに巻き込まれた場合に安心だ。一方、「もちろんトイレの使用時間を制限しているわけではない」と強調した。
これに対し、ネット掲示板では「思いやりあるサービス」「ハイテクだ」などと賞賛する意見がある一方、「時間が気になる」「お腹の調子が悪いときは、タイマーを止めてもらわなければ」などと不満の声も聞かれた。
確かに警報ベルが鳴って「この人は便秘・下痢ですよ」と皆に知られてしまうとなれば、落ち着いて用も足せない。ハイテク機器にも何かしらマイナス面があるものだ。
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