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演習中の台湾艦隊、故意に日本領海接近か


ニュース 社会 作成日:2012年8月8日_記事番号:T00038671

演習中の台湾艦隊、故意に日本領海接近か

 台湾海軍の艦隊が7月26日に台湾東方沖で演習を行った際、演習海域を外れ、日本の領海に接近したとして、艦隊長の張鳳強少将が更迭処分を受けたことが今月初めに明らかになり、「処分は日本への配慮ではなかったか」「尖閣諸島問題を受けたパフォーマンスではなかったか」といった批判が出るなど、事件の背景をめぐりさまざまな憶測が出ている。

 発端となったのは、海軍第168艦隊が司令官の同意なしに演習海域を外れ、日本の与那国島付近に接近したこと。当時、米軍や日本の関係当局は台湾艦隊の動向をレーダーで追跡した。その後、海軍司令部は、演習海域の無断離脱と命令違反で張少将を更迭した。

 当時の状況について、陳鎮湘立法委員(国民党)は7日、更迭された張少将が当時、台湾側の防空識別圏を離脱するという電文を演習の司令部に送っていた事実を明らかにした。司令部からの回答はなかったという。海軍の演習規定では台湾の防空識別圏からの離脱は認められていない。

 張少将は「演習規定には違反したが、更迭や軍事法廷での重罰は受け入れられない」と話しているという。ただ、電文通りだとすれば、張少将は意図的に日本領海に接近していたことになり、その理由、背景についても解明が待たれる。