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「台湾版コシヒカリ」、来年にもお目見え


ニュース 農林水産 作成日:2012年8月9日_記事番号:T00038698

「台湾版コシヒカリ」、来年にもお目見え

 行政院農業委員会(農委会)の台南改良場と台湾大学農芸学科はこのほど、日本の人気ブランド米、コシヒカリを改良した新品種「台南16号」の開発・育成に成功した。現在台湾域内10県市で試験栽培されており、早ければ来年にも食卓に上る見通しだ。9日付中国時報が報じた。

 「台湾版コシヒカリ」の「台南16号」は、「台農67号」と日本のコシヒカリを掛け合わせたものに、さらに重ねてコシヒカリを交配。開発には2年かかり、コシヒカリとの相似度は95%という。台南改良場嘉義分場の羅正宗所長によると、「台南16号」は透明感のある外観、口に入れた時の粘り、弾力などはコシヒカリに匹敵するという。生産量も現在までに3割以上増やすことに成功しており、「早熟・低収穫量」のコシヒカリの弱点をカバーするとみられる。

 コシヒカリは食感、風味の良さなどが台湾でも人気だが、価格の高さがネックだった。台湾の気候も栽培には適さず、収穫量の少なさから農家も栽培を敬遠する状況が続いていた。