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AUO董事長、中国への人材流出に懸念表明【表】


ニュース 電子 作成日:2012年8月9日_記事番号:T00038715

AUO董事長、中国への人材流出に懸念表明【表】

 液晶パネル大手の友達光電(AUO)の李焜耀董事長は8日、「台湾の人材が中国に流出し、台湾のハイテク産業が下り坂に向かっている」と危機感を示した上で、「産業スパイ法」の制定を政府に要求した。9日付工商時報が伝えた。

 李董事長は「中国が台頭すれば台湾の液晶パネル業界はチャンスがなくなる。中国の液晶パネル産業、太陽電池産業は、過去に台湾の人材が築いたものだ。人材流出も台湾ハイテク業界が低迷する要因だ」と述べた上で、「台湾には産業スパイを防ぐための方法が整っていない」と指摘。産業スパイに対する刑罰が軽すぎる上、告訴側が証拠提出責任を負っており、結局不起訴になるケースが多いことを問題視した。

 李董事長はまた、「多くの企業が名ばかりの台湾企業だ。台湾で看板を掲げていても、生産も雇用機会も中国にある。産業が根を失うことは台湾にはプラスにならない」と警告した。