ニュース 社会 作成日:2012年8月10日_記事番号:T00038723
李登輝元総統が在任中の公金横領で起訴された裁判の公判前整理手続きが10日、台北地方法院で非公開で開かれ、李元総統は記者団に対し、起訴事実を全面否認したことを明らかにした。李元総統は、6月に行われた整理手続きに健康上の理由で欠席しており、今回は初の出廷となった。中央社電が伝えた。
出廷する李登輝元総統(右)。健康状態が心配されているが顔色は悪くなさそうだ(10日=中央社)
整理手続きは機密文書にかかわるため、非公開で開かれ約30分で終了した。李元総統は閉廷後、起訴事実について、「わたしは何もしていない。何も知らない」と記者団に語った。さらに、次回の整理手続きが9月21日に組まれていることについて、「忙しくてたまらないのに、いつまで長引かせるつもりか」と不満を述べた。
起訴事実によると、李元総統は1994年に南アフリカとの外交関係維持を図る工作(奉天專案)の資金として、国家安全局の予算から拠出した機密費2億8,204万台湾元(約7億3,000万円)のうち、779万7,000米ドルを台湾総合研究院の設立資金などに流用したとされる。
シンクタンクの台湾総合研究院の創設者で、元中華開発工業銀行董事長の劉泰英氏も同時に起訴されたが、劉氏は記者団に「国家機密にかかわるため、コメントできない」と述べた。
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