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尖閣不法上陸事件、外交部が活動家の釈放呼び掛け


ニュース 社会 作成日:2012年8月16日_記事番号:T00038825

尖閣不法上陸事件、外交部が活動家の釈放呼び掛け

 尖閣諸島(沖縄県石垣市、台湾名・釣魚台列嶼)の主権を主張する香港や中国などの活動家が魚釣島に不法上陸した事件で、台湾外交部は15日、日本当局が活動家5人を逮捕したことは地域の平和と安全にとって無益だとして迅速な釈放を呼び掛けた。16日付中国時報が報じた。


魚釣島に五星紅旗と青天白日満地紅旗の侵入を許したことは、海上保安庁の失態との批判もある一方、日本の法律を適用して逮捕することが目的だったとの見方もある(15日=中央社)

 台湾は今回、活動家を乗せた「啓豊2号」の寄港を認めず、台湾の活動家の船舶に対して出港を認めないなど事態の抑制に努めてきた。今回は日本、台湾、中国の間で、それぞれ自制して緊張を高めないようにすることで暗黙の了解があったという。

 台湾政府は当初、啓豊2号は日本の海上保安庁に阻まれて上陸できないと判断していたため、今回の活動家上陸は想定外の事態で、当面難しい対応を迫られることになった。尖閣問題で中国と共同歩調を取った場合、日本および最終的に台湾防衛の鍵を握る米国に対し悪印象を与えかねず、一方、何ら行動を起こさない場合、普段から「尖閣は中華民国の固有領土」と主張しているだけに、「国土防衛」の意欲がないと批判を受けるためだ。

 なお、中国、香港、台湾からの釈放要求に対し、野田佳彦首相は15日、「法律に照らして厳格に対応する」と強調した。