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HTCに現状打開のチャンス、ライバル製品にトラブルか【表】


ニュース 電子 作成日:2012年8月16日_記事番号:T00038843

HTCに現状打開のチャンス、ライバル製品にトラブルか【表】

 16日付経済日報が携帯電話業界関係者の話を基に報じたところによると、サムスン電子の最新スマートフォン「ギャラクシーS3」が背面材質の設計不良から販売状況に影響がでているほか、アップルが間もなく発売するとされる次世代スマートフォン(通称、iPhone5)に関し、パワーアンプ(PA)の調達に問題が生じていることなどから、業績が低迷する宏達国際電子(HTC)に現状打開のチャンスが生まれているようだ。

 またサムスンについては、同社の携帯電話などを生産する中国の下請けメーカーで、16歳未満の子どもを働かせていたことや劣悪な労働環境が問題となっており、同国で「搾取工場」との批判が高まっている。

 一方、9月12日発売とされるiPhone5については、既に部品の出荷段階に入っているが、同製品は現行製品から設計に大幅な変更が加えられたことから、新たに採用した部品も多く、良品率が依然満足できるレベルに達していないとされる。このため、発売当初に十分な量の在庫を確保することは難しいとの見方が出ている。

 ライバルがトラブルに見舞われる中、HTCは第4四半期、間もなく発売する新機種効果が発揮され、中国市場でも急速にシェアを拡大できると証券会社は指摘している。

周執行長が全社員に激

 なおHTCの周永明執行長(CEO)はこのほど、「われわれが再び成功する道」と題したメールを全従業員に送付し、「当社はこれまで迅速な反応と実行力を示してきたが、最近は決定力、戦略、危機意識を欠いている」と指摘。今後はこうした「官僚的」な姿勢を改め、正確で有効な戦略を迅速に遂行し、イノベーションを生み出すことが重要だと訴えた。