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封止・検査のパワーテック、ハイエンドロジックIC市場へ参入


ニュース 電子 作成日:2012年8月16日_記事番号:T00038847

封止・検査のパワーテック、ハイエンドロジックIC市場へ参入

 半導体メモリーのパッケージング・テスティング(封止・検査)大手、力成科技(パワーテック・テクノロジー)は、第3四半期中にハイエンドロジックICの封止・検査用に設計された新工場が完工し、設備を搬入する予定で、来年には量産を開始できる見通しとなった。蔡篤恭・同社董事長は、今後はシリコン貫通電極(TSV)技術、銅ピラーバンプ、フリップチップのチップ・スケール・パッケージ(FCCSP)などの市場を主なターゲットとするとの考えを示した。16日付工商時報が報じた。

 パワーテックは、経営破綻した日本のDRAM大手、エルピーダメモリの買収先に決まった米マイクロン・テクノロジーから、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリの封止・検査を受注している。しかし、同買収案は不確定要素が大きいため、パワーテックは今年、予定する60億台湾元の設備投資のうち、20億元(約53億円)をハイエンドロジックICの封止・検査技術および生産ライン設置に投じる計画だ。これによりモバイルデバイス用ARMアーキテクチャー採用のプロセッサーやLTEベースバンドチップなどの受注を増やし、メモリー事業の売上比率を引き下げたい考えだ。